超特急のこと

日々の生活の中で超特急についてあれこれ考えたことを、徒然なるままに書いています。

初乗車の思い出

 

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このテーマ、いつか書いてみたいと思ってた

超特急 OFFICIAL on Twitter: "札幌ッ!!ありがとう。北海道からのエールはきっとユースケに届いたと思う。明日もかますぜ(^o^)

byリョウガ

#超特急
#EUPHORIA… "

 

 

需要なさそうだけど書きたいから書きます。いつか※初乗車の日を迎える予定の方は、想像を膨らませて楽しんでみてくださいね。すでに初乗車を経験済みな方は、ぜひとも自分の思い出に浸ってみてほしいです。この記事が少しでもあなたのお役に立てますように。

  ※5人組ダンス&ボーカルグループ超特急のライブに行くことを「乗車する」と言います。なので初めて行くことは「初乗車」。

 

 

 

私の初乗車は今から遡ること2年前の、2019年6月。

 

そう、日本全国津々浦々、北の大地から南の島まで、全33公演。列島を縦断し全米が踊った(?)あの伝説のEUPHORIAである。当時の私は社会人2年目。まさに「多幸感」を喉から手が出るほど欲していた時期だった。

 

確か4月頃だっただろうか。連番相手のカイくん推しKちゃんからある日連絡があった。

 

「ごめん!どうしても行かなきゃいけない出張が入っちゃって」

 

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EUPHORIAツアー時放送の次ナルTV】

ぽんかい(ユーキくんとカイくん)、かわいい。

【公式】超特急の撮れ高足りてますか? on Twitter: "次ナルTV-G 明日5日(金)26:25~フジテレビ(関東ローカル)で放送!カイ&ユーキがなぜか彦星ふたりで「Da-iCE 5th Anniversary Tour -BET-」を紹介!初のゲストMCふたり体制でお送りする次ナル!ドジっ子も台本しっかり覚えてきてNG少なめの収録でした!(笑)#超特急
https://t.co/yclef7pKBZ… https://t.co/MawcFG4dQQ"

 

 

1人初乗車、確定の瞬間である。超特急のライブより大事な出張がこの世の中に存在するという事実に、恐れおののいた私(阿呆)。土日は基本お休みという自分の境遇に感謝し、Kちゃんの分まで盛大に楽しもうと決意した。元々どんなコンサートにも1人で行けるタイプだったので、きっと単番も楽しいはずだ、そう思った。

 

ちなみにこのKちゃん、2021年6月26日現在でも、いまだ初乗車を迎えられていない。いつか絶対連れてくぞ。

 

 

待ちに待ったライブ当日。

私の住む地域は、明治時代に薩川のリーチや西郷が日本のリーダーになった後、3つの県に分けられていたほどの広さである(時代と次元とフィクションがぐっちゃぐちゃの説明やめなされ)。だから、どこに行くにしても遠征になってしまう。開演時刻とホテルのチェックインに間に合うように、会場がある街行きの朝早いバスにどんぶらこっことゆられた。

 

その途中、パーキングエリアでの休憩を含んだのだが、その日のバスには知人が乗っていた。家族ぐるみの知り合いで、スーパーでレジをしていて、会えばいつも話しかけてくれる素敵なお姉さん。大好きなプロ野球の観戦に行くという。

 

お姉さんに超特急のライブに行くと言うと、しょっぱな返ってきたのが「若いね〜」。えっ、そんな認知なんだ!世間がもつ超特急へのイメージを知らなかった私。初乗車を迎える数時間前に、とても新鮮な気持ちになった。

 

 

会場がある街には午前中着いた。昼食を食べ、ホテルに荷物を置き、前の年にできたばかりのとても綺麗な会場に向かう。

 

そこにはすでに、グッズを買う行列があった。めちゃめちゃ自意識過剰で勝手な思い込みだと思うが、並んだほんの一瞬、周りから視線を感じた。1人、ビビる。5分間くらいビビる。自分はここにいて良いのだろうかと思い、ドキドキしながら手元のスマホに目線を落とした。

 

しかし何がきっかけだったかは覚えていないが、ふと顔を上げてみると「ここにいる全員、今は超特急と推しのことしか考えていない。私は誰にも見られていない」ということに気づいた。そしてすぐに人間観察を始めた。

 

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【当時放送のトレタリ】

みんな違うから良いんだよ

 

「あの人誰推しだろう」

「カイくん推しはサバサバ系多そう」

リョウガくん推しはリョウガくんに似た感じの人とお姫様系に分かれるかな」

タクヤくん推しは流行に敏感そうな王道の女の子が多めかも」

「タカシくん推しはお姫様だなぁ」

 

たーのしい!待ってる時間、暇じゃない!笑

 

そんな私の前に並んでいたのは、明るい髪色と全身黒のユーキくん推しだった。広島弁らしき方言で連番相手(たしかタクヤくん推しだった)と何やら真剣にお話中。なるほど、常連さんはメンカラじゃなくて、推しの好きな黒に染まってくるのか、と勉強になる。ユーキくん推し、割と黒着てる人が多い印象。

 

後ろに並んでいるのは、高校生くらいの女の子とその親戚らしき女性。女の子はモスグリーンの上着を着ていて「タクヤくん推しだな」と思った。常連というよりは、※8号車になってまだ日が浅い雰囲気。おふたりの会話が楽しそうで、少しうらやましくなった。

 ※超特急のファンの呼称

 

 

列がどんどん進んでいくにつれて、グッズを買い終わった人の様子が見えてきた。とあるメンバーのペンライトを、ものすごい大量に透明バッグに詰め込んでいる人。す、すごい…後ろの親戚連番も話題にしている。

 

次に印象的だったのは、プレゼントボックスが置かれていたことである。「こんなのあるんだ!」と親戚連番も驚いていて「何入れようね、ホタテ入れる?」なんて冗談には、思わず笑いそうになった。

 

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【当時放送のトレタリ】

詳細求む。

 

【公式】超特急の撮れ高足りてますか? on Twitter: "トレタリ#80 見逃し配信を開始しました!メンバーが身体を張ったチャレンジ企画を見逃してしまった方、何度でも観たい8号車は8/8 8号車の日までの限定配信なのでお見逃しなく!ギャラリーメンバーのリアクションや応援も注目です!
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これは少し面白かったのだが、親戚連番のタクヤくん推しに見えた女の子、実はユーキくん推しだったことが、その後の聞こえてくる会話から判明した。もしかしたらお互いに、ユーキくん推しであることに気づいていなかったかもしれない。

 

それもそのはず、自分では「赤っぽい服装」のつもりだった。しかし実際は、どう見ても紫色のカーディガン、ワンピース(かろうじて赤い小花柄)、ピンクのバッグ、という謎の服装の私。そして髪型は、自分でも予定外のベリーショート(ライブに行くんですと話したら、美容師さん気合い入れて切りすぎちゃったのよね 笑)。

 

 

ペンライトとタオル、マルチケース(免許証とか入れるのに最適)を買い、開場までまだ時間があるのでホテルに戻った。

 

これは初乗車で一番困ったことだが、ペンライトのストラップがなかなか付けられなかった。あの小さな穴にストラップを折り曲げて通すという作業が、ペンラ初購入のぶきっちょな私には至難の技だったのだ。このままだと間に合わない!と急いでフロントから裁縫セットをもらい、針でしっちゃかめっちゃか頑張り、なんとか付けられた。

 

今後、初乗車を迎える予定の8号車で、我こそはぶきっちょの申し子である!という自覚がある方。針を使うことと、会場近くにホテルと取ることをおすすめします。

 

 

よし。次にこの部屋に入る時、私は超特急を目撃した人間になっているんだ…刻一刻とその時が近づく中、高まる期待と緊張感に背中を押されるように、ホテルを出た。自分がステージに立つわけじゃないのにドキドキしちゃうの、ファンにあるあるですよね。

 

 

入場。

2階だけど、想像以上にステージから近いではないか…!私の相棒が座るはずだった席の他にも何席か空いていて(この当時、チケトレがあったかどうか?)、やっぱり急に来れなくなっちゃう時ってあるよね、と納得する。

 

1人だから話し相手はいないけど、あと数分後に超特急を目撃するのだと思うと、とてもとても幸せだった。ドキドキの鼓動も、フワフワした高揚感も、見える景色も全て、自分だけのものだって感じた。

 

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【当時放送のトレタリ】

丼山盛りなに。

【公式】超特急の撮れ高足りてますか? on Twitter: "今年も8号車の日がやってまいりました!祝!
トレタリ#80 見逃し配信は今日8/8 24時までです!
メンバーがさらなるレベルアップのため、異色記録にチャレンジ!大変なチャレンジでもひたすら真面目に頑張るメンバーの姿を応援よろしくお願いします!
#超特急トレタリ #超特急
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ちなみに左隣はタクヤくん&ユーキくん推しの連番。しっかり数えていないのであくまで個人的な印象だが、この連番の発見率が高いことを、他のライブを経験した今も感じている。

 

ライブではおなじみのリョウガくんの影ナレにはかなり湧いた。1人だけど「わぁ!」って思わず声が出た。リョウガくんって実在するんだ…

 ※当時、開演前の諸注意は、リーダーでイケボのリョウガくんが読み上げていた。

 

 

そしてまもなく場内は暗転。明るくなった瞬間「Let's  start」とBurn!が始まるのと同時に、モニターにはっきりと映った。

 

そこにいたのだ、リョガタクが。

 

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【当時放送の次ナル】

リョガタクへ。2年後ラブシーンするんだよ。わたしより。

 

【公式】超特急の撮れ高足りてますか? on Twitter: "次ナルTV-G無料見逃し配信開始!放送後7日間の限定配信なので、見逃した方や関東以外の全国の8号車もチェック!リョウガ&タクヤが浴衣姿で「DISH// Spring Tour 2019「Dress Up a Burnt Whole Cake !!!!」」紹介!皿特急!!
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えーーーーーーん😂

超特急ってやっぱり実在してたーーーーーー!!!!!!

 

 

 

これが初乗車の最初の感想である。

 

 モニターが切り替わった。その中にいたのだ、ユーキくんが。あまりに刺激の強い体験だったからか、思いきり叫んだこと以外、正直覚えていない。

 

ここからは記憶がさらに断片的になっていく。

 

タカシくん、音源より歌がお上手だ。ズシっとした声の圧力がある。どこまでも突き抜けるような、真っ直ぐで伸びやかな歌声。

 カイくんの、あのカラッとした明るさは健在で「気立ての良いお兄さん感」が伝わってくる。

 タクヤくん、想像よりもツンツンしてない…良い人…かわいいし綺麗だし、とにかくお顔が小さい。

 

たしか中盤くらいに、おさなな(リョウガくんとユーキくん)が漫才みたいなことをしていた。それぞれダンスしてるとバチバチにエンターテイナーなのに、ふたり一緒になった時のこの安堵感は一体…?「隠キャ女子が気を許せる数少ないクラスメイト」という雰囲気があった気がする。

 

以前のブログにも書いたが、私のおさなな推し歴はここから始まったのだと思う。

 

yumayuma-ym.hatenablog.com

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【当時放送のトレタリ】

温度差。

【公式】超特急の撮れ高足りてますか? on Twitter: "トレタリ#78 明日8日(月)23:30~フジテレビTWO/TWOsmartで初放送!メンバー絶賛ハマり中の「スマブラ」を、6人が同居している設定のリビングでプレイしながら撮れ高ゲットにチャレンジ!ゲームのお供にはメンバーがチョイスした駄菓子とコスプレ!#超特急 #超特急トレタリ
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EUPHORIAは客降りがあったツアー。リョウガくんが近くを通った時、8号車人生でおそらくずっと忘れないだろう一言を、彼は置いていった。

 

「おいそこ〜!空いてんぞ☆」

 

きっとおふざけもあったと思うが正直少し驚いた。そして、「いや、私たちの力ではどうにもならなかったんよ☆笑」と心の中でツッコミを入れつつ、リョウガくんはやっぱりありのままのリョウガくんなんだな、とこの貴重な体験をかみしめた。

 

いくらお仕事とはいえ「超特急=人生・家族」と話す彼らにとって、やはり空席は無ければ無いほどありがたいのだろうなぁ。超特急ももちろん人間。人間誰しも、モチベーションを保つことって大事ですもんね。

 

 

MCでは、前日到着してからラーメンを食べに行ったことを話していた。意外だったのは、ユーキくん以外の4人のメンバーで行ったこと。夜中にラーメンを食べる罪悪感にさいなまれたユーキくん。行くか行かないか出発の直前まで迷ったらしい。そして行こうかなと自室のドアを開けた時すでに遅し、そこには誰もいなかった。残っていたスタッフさんに「偉かった…」と肩を叩かれたとのこと。

 

愛されキャラでフッ軽のイメージだったユーキくんのエピソードとしては、当時は意外に感じた。

  

ここでリョウガくんが鋭すぎる疑問を投げかける。

 

 

Q「(ラーメン食べに行かないで)1人で何してたの?」←リーダー、これ以上色々と想像をかきたてないでくださいな

 

A「お風呂に入ってました」

 

その流れから、入浴時ユーキくんはどの部分から洗い始めるか、という話題に。上から洗っていく様子を、ダンス風にリズム刻みながら再現していた。スタダコードを上手に守っているのを見て(←その一瞬歓声上がった)、このお方、ダンスの器用さは並外れて抜群だよな…と1人で考えていた。

 

 

ここまで一切、ダンスについて触れていない。覚えていないからだ(8号車としてそれ、どうなの?笑)。ただ、1つだけ伝えたいのは「超特急の一体感」である。

 

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【当時放送のトレタリ】

温度差なかったっぽい。たぶん。

【公式】超特急の撮れ高足りてますか? on Twitter: "トレタリ#79 本日22日(月)23:30~フジテレビTWO/TWOsmartで初放送!どのメンバーがどのスマブラキャラを選んでプレイするのかもそれぞれ個性が出てるので要チェック!未プレイの8号車にもこんなゲームなんだってわかってもらえると思います!#超特急トレタリ #超特急
https://t.co/hOdF6LdxGV… https://t.co/2VprcvdH2t"



ブルーレイで観るライブ映像は、全体を映しつつ1人ひとりをズームする。だから観ている時は、それぞれのダンスの個性に注目しがち。一方で生のステージパフォーマンスだと、モニターを見ない限り、全体が視界に入っているのが基本だ。ユーキくんを中心に見つつ、ぼんやり全体を見ていると、5人のまとまり感というか、ひとつひとつの動きがキレイに揃っていることを実感した。

 

この日は、ユースケくんが休養を発表後、最初の公演。不安もあったと思うが、今できる最高の超特急を魅せようという強い思いを受けとって、会場は幸せに満ちていた。超特急は8号車に、「純粋で混じり気のない楽しさ」で溢れた時間を届けてくれたのだった。

 

 

 

終了後。

席を立つ時に新鮮に感じたのは、周りの8号車がなかなか動き出さないこと。私が早いだけなの?…でも他のコンサートだったらみんな一斉に動き始めるけど…と疑問に思いつつ、会場を出た。

超特急が残す余韻って、なんかとても凄まじいんですね。

 

 

その日は友達と夕食だった。地下街で待ち合わせた時の私の第一声をリアルに書くと、「久しぶり〜いやぁもう、ユーキくんがね、あ、私の推しがね、こんな近くにきたの!もうね、ほんとに顔ちっちゃくて、この世のものとは思えない、同じ人間じゃないみたいだった〜めっちゃカッコよかった〜」

 

多幸感ダダ漏れ、俗世に戻ってきた感が半端ないのである(スーツ姿で世間の荒波と戦ってきた友人への第一声がこれとは)。

 

 

そう。実は、客降りで近くを通ったのはリョウガくんだけではなかった。念願叶ってユーキくんも、すぐそばを通ってくれたのだ。

 

近くで見たユーキくん。

漢。クールなまなざし。ドジっ子担当どこ行った?こりゃまた意外な感じだった。

 

彼の愛嬌狂信派に属していた私(ただのヤヴァイ奴)は、最近までこの時の印象に違和感をもっていた。でも今は自分の中で「あぁそうか、素を見たのか」とスッと腑に落ちている。

 

去年から始まったユーキくんや超特急のYouTube。そのおかげで、彼の今まで見かけなかった表情や気づかなかった人柄に触れるようになった。

 

ユーキくんは意外にも大勢でいる時、ひとり黙って話を聞いている時がある。その時の落ち着いたまなざしは、初乗車のあの日に見た彼のまなざしであり、もっと言うと、舞台演出やセトリを作る「職人」としてのまなざしなのではないか。

 

変わり続ける世界の中で、超特急というエンターテイメントを築いていく。そのための大切な大切なまなざしなのではないか。

 

こんな風に考えてみると、あの客降りの時のドジっ子らしくないユーキくんを見れて本当に良かったと思うのだ(あ、普段黙ってる時は眠たいだけかもしれないけど 笑)。

 

 

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ステージ上のユーキくんって圧倒的に仏様。

【超特急 ライヴレポート】『EUPHORIA~Breakthrough, The Six Brave Stars~』2019年8月8日at パシフィコ横浜 国立大ホール | OKMusic

 

初乗車を終えた次の日。

帰り道は雨だったが、心はスッキリしていた。そしてまた必ず、この地で超特急を目撃するぞ!と心に決めていた。

 

 

今度あの街に超特急が停車するのは、いつなのだろう。いつになるかわからないが、その時はきっと訪れる。いつか、多幸感(EUPHORIA)に包まれて、5人揃ってラーメンをすする日が来ることを、心から願っています。