杉野くんとロンハーと引越しと〜沼にそっと落ちていくような快感でしょう〜
長年親しくしている友人に、最近言われた一言。
「〇〇(主の本名)はさ、何きっかけで超特急好きになったんだっけ?」
その友人にはかなり端折って説明しましたが、沼落ちするかなり前から「それ」は始まっていたのです。
わたしの人生を物語に例えるなら、そう、超特急沼に落ちる伏線はすでに、半年以上も前から貼られていました。
学生生活最後の年、ふと見たテレビで杉野遥介くんという俳優を知ってすっかりファンになりました。資格を取るために実習していたその頃、杉野くんのtwitterが唯一と言っていいほどの、毎日の楽しみでした。
そして、ある作品を見ました。
超新星やら超新塾やらが頭の中を混在しつつも、なんとなーくでしたが彼らの存在を聞いた事がある、という状態で当時兄こまを観ました。
8号車の皆さんはご存知の通り、この作品にはタクヤくんが出ています。
花を持ってくるくる回りながら(見ていない方、ネタバレでごめんなさい)、主人公に告白しちゃうくらい、かーなり濃いめのキャラで。
で、これを見た結果、確信するのです。
「そうだ!超特急って、銭湯アイドルだった!!」
と。
完全に純烈と勘違いしていますね。
なぜそう確信したのか今でも謎ですが、若手俳優陣の中でひときわ個性的だった、タクヤくんの演技が影響したのでは・・・と思っています。
この頃は全く興味がなく、一切検索していません。
そして時は流れ、冬。
金曜日の夜。リラックスした時間帯。
ロンドンハーツのあの企画で、なんだかとっても女装が美しい男の子を見つけたのです。
それがタカシくんでした。
テレビには「松尾太陽」の表記があり、なんだかとっても既視感があります。
たいようくんじゃなくてたかしくんなんだ・・・。あれ、どっかで見たことある・・・。
あ!!!!!
「けだもの男子」だ!!!!!
しかもタクヤくんも、以前ロンドンハーツで女装していたようで、その時の写真が紹介されており、タカシくんも超特急のメンバーだということに気づきます。
・・・わたしの人生に登場しすぎじゃね?超特急。これはいっぺん見てみろってことなんじゃないのか?
ここでやっと検索したわたし。
検索した感想。
「黄色はかっこいいけど・・・」
今考えたら最高に失礼でした。ごめんなさい。
正直、タクヤくんでもタカシくんでもなく、ユースケくんはかっこいいけど・・・
という第一印象でした。
そしてMVなど見ずに、その日は寝てしまいました。
この頃わたしは国家試験を終え、人生初めての引越しを控えていました。
しかも、荷造りやら手続きやら、全て1人で行う引越し。
毎日少しずつ部屋の荷物を段ボールに納めていく日々。
4月からは社会人で、実家暮らしになる。もうテスト受けなくていいし、一人暮らしの寂しい思いをしなくて良い。
そういう思いの反面、住んだのはたった数年だけど思い出のある部屋の風景が、段ボールで埋まっていくのはなんだかしんみりする気持ちでした。
ロンドンハーツを見た次の日も、水道やガスやインターネットの解約をしたり、就職先に出す書類を準備したりと忙しく、4月からの生活への期待と不安でいっぱいだったのを覚えています。
そんな中、ちょっと時間ができた時に、ふと思ったのです。
超特急、画像だけ見て終わったけど動画も見てみようかな。
なぜこう思ったのか、わかりません(笑)
何かが引っかかったというか、そのまま終わりにしては駄目、という予感が働いたのか。
そして見ました。
超ネバギバDANCEを。
言わずもがな、あのMVは誰が一番得するかって、5推しですよね。
ロンドンのお洒落な街並みでヘンテコなことやってる!面白すぎ!
ビートルズのところ歩いてる!
てか、ボーカル歌うますぎだし、みんなダンス上手!
ダサいけどなんかかっこいいし、一生懸命さが伝わってくる!
そう思わせてからの
「ご乗車くださーい」
「あなたは今日から5推しです」
得体の知れない何かに、推しを決められた瞬間でした(神仏レベルの天からの恵)。
それからのわたしは毎日、超特急の動画を見続けました。
初めての一人で行う引越し作業や4月からの新生活への不安があっても、超特急が心の支えになり、乗り切ることができました。
あれから数年経ちますが、今、超特急はあの時以上にわたしの心の支えになっています。
※ちなみにブログの題名は、金子みすずさんの「わたしと小鳥とすずと」を、副題は銀色夏生さんの『むずかしい愛のはじまり』(詩集 「すみわたる夜空のような」の一節)からそれぞれもじりました。