超特急のこと

日々の生活の中で超特急についてあれこれ考えたことを、徒然なるままに書いています。

唯一無二の行き先

今週のお題「下書き供養」

〜ちょうど1年くらい前に書いていた記事を載せてみました〜

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2020.3.19CUT編集部日記「超特急が、5人全員で最新ツアーを語り尽くす!」の写真。この衣装好き。

 

※かなりのネタバレです。まだ見ていない方はご注意ください。

 

レボビバ代々木は、まるでひとつの物語を見たようだった。当日はパソコンの小さな画面から観たけれど、終了後になんとも言えない疲労感と「壮大だったな・・・」という感覚が残った。特に記憶に残っていたのは、殺陣、Draw イッパツ!、走れ‼︎‼︎ (ユーキくんの重圧から解放されたような笑顔に、こちらも安心した)だったと思う。

 

その記憶を残したまま、数ヶ月後にブルーレイを観た。もちろん殺陣もDrawも走れ!!!!も良かったが、それ以上に圧倒され、観れば観るほどツボにハマり、レボビバブルーレイ内でわたしが1番多く観ているパフォーマンスがある。

 

それはPUMP ME UPだ。

 

正直これまでは、PUMPのパフォーマンスを観たのは数えるほど。平成の最後にパラパラやっているんだな、くらいに把握していた。でも今回、「え、こんな・・・こんな良かったっけ?」と良い意味での期待はずれ。毎日観て「これはまじですごい」と感嘆し、しばらく観ない日が続いて久しぶりに観たら「やばいやばいなんだこりゃ、ちょっと待て、すごすぎ・・・」と画面に向かって語彙力失いながら呟き、何度も何度も再生した(病)。

 

そしてふと思った。このパフォーマンスのどういう部分がすごいのだろう、と。ここまで「すごい」と思わせるには、何か理由があるはずだ、と。

 

「代々木のPUMP ME UPについて、書き残したい」

 

ここから書くことは、ダンスの経験は学祭のみ、業界のことなんて全く知らないど素人の個人的な見方だ。そういう見方もあるんだね、くらいに思って欲しい。もしも、まだレボビバを観ていなくて自分の第一印象を大切にしたいという方がいれば、以下の内容は盛大なネタバレになるので、ただちにこのブログを閉じてくださいね。

 

 

代々木PUMP ME UP の素晴らしさには、主に7つの要素が含まれていると思う。以下で述べたい。

 

1.自然体でバランスのとれたカイくん

2.コメディアンリョウガくんの絶妙さ

3.センタータクヤくんの存在感

4.「凄み」としか言いようのないユーキくん

5.マスコット的要素を取り入れたタカシくんの世界

6.楽曲の持ち味と、あの振り付け

7.映像作品としての美

 

 1.自然体でバランスのとれたカイくん

おかしな話だけれど、カイくんの自然な姿って「自分の役割を演じている時」と「タイミングを熟知した笑顔」の二つがそろっている姿だと思う。演じているし熟知しているって、自然体じゃなくて自分を完全にコントロールしてるんだけど(笑)でもむしろ、無表情とか「あれ?今一瞬焦った?」っていう時に、見てる人に不自然さを感じさせるのがカイくんだな、と思う。平常運転じゃないなって感じ(だからこそ、無表情とか焦っている一瞬を見つけると逆に嬉しくなってしまうのだが)。

 

こんな彼の魅力がさらに際立っているのは、「出るとこ出た後は引っ込む」をしっかり行っているからだと思う。つまり、自分の動きだけじゃなくて5人全体の動きを見て、「今自分が出るとこ」と「全体にまとまりが出るように中立に動くこと」のバランス感覚を持って、メリハリが出ているからだと思う。

 

カイくんがバランスを持って動いているからこそ、後述の濃ーい3人(3、4、5)が更に魅力的になって、超特急が強烈なものになっているなと納得する。超特急の長兄が誇らしい。

 

PUMPのファッションからも、カイくんの感性を知れたと思う。和服風の衣装に輪っかのイヤリングは粋だ。

 

 

 2.コメディアンリョウガくんの絶妙さ

今回のPUMPの中のリョウガくんは、一体何キャラなの?って思う(笑)タクヤくんの舎弟なのだろうか。

 

冒頭からのリョウガくんのセリフをよーく聞いてみると、やはり舎弟だった。思い出されるのは昭和の映画にいそうな、主人公を兄貴分にして慕っているキャラクター。ほっとする場面担当というか、ひょうきん者というか。そういうキャラクターって、主人公が敵を倒すための犠牲になる役回りのことが多々だけど、今回のリョウガくんの顔芸は、それを表現している感じがする。

 

「額に汗かき心で泣いて」みたいな。人生ってしょっぱいなーみたいな変顔してる。

 

そしてすごいのは、絶妙なリズム感と完璧なタイミングでセリフを言ったり、顔芸をしたりしているところだ。0.1秒も狂わず、まるで測っているかのよう。

「ユースケ出番だ!」ならぬリョウガ出番だ!」があるんだな、と感じる。

 

こういうリョウガくんのパフォーマンスは、タカシくん(後述)だったり、PUMP ME UPという楽曲自体とセットになっている気がする。

 

 

3.センタータクヤくんの存在感

超特急のライブ映像を観るとき、私は推しのユーキくんを見ている。ユーキくんだけではなく全体を見ようとか、このメンバーに注目しようとか思って見始めても、結局は9割ユーキくんを見ている。

 

でもこのPUMPを繰り返し見て、タクヤくんにしか目線がいかなくなったときがあった。もちろんダンスが上手だというのもあるけど、「個」としての風格というべきか、佇まいというべきか、「信頼と実績の草川」と表現したくなるような雰囲気を感じた。踊っていて確かな手応えを感じているんだろうな、と彼を見ていて思った。

 

リョウガくんのキャラが一貫しているのに比べて、タクヤくんのキャラにはどれも統一感がない。「どすこい」を見てもわかるように、タクヤくんは一曲の中での演じ分けが卓越していてすごいな〜といつも思う。色々な表情を見せてくれることによってPUMPという楽曲に色々な意味があることを表現している、と勝手に解釈してしまう。

 

何と言っても一番の「うっわカッコよ…」ポイントは、終盤のほうきにまたがるような振りの直後に両手をあげるところのあの表情。ライブをしている一分一秒に浸っているような、噛み締めているような、そんな感じがしてすごく素敵(笑)。安定の演技力の中に、タクヤくんの素をここの部分で見た気がした。

 

 

4.「凄み」としか言いようのないユーキくん

推しだからだろうか、ユーキくんを褒める言葉を考えるのだけれど、どれも足りない気がする。「凄み」としか言えない。言いようがないのだ。

 

まず、いつもそうだけど全力で踊っている。PUMPの振りはパラパラを模しているので基本的に脱力系、無表情にしているのだと思う。2019年のゴールデンエポックではそんな感じがした。

 

でも今回のPUMP、すごい全力。特にユーキくんが。

 

ユーキくんのダンスは、「体を大きく使っている」「手の先まで神経を行き渡らせている」「バキバキ音がしそうなほど、止まるとこきちんと止まる、動くとこきちんと動く」が徹底されているところが凄い。ダンサーとしての基礎の部分なんだと思ってるけど(ダンス素人だけどこれは基礎かなってなんとなく)、当たり前のことを当たり前にやるって難しいことだから、そこを徹底することからしか生まれない「凄み」を感じるのだ。

 

話は逸れたが、曲中通してビシバシ全力で踊っていて、PUMP本来の脱力系の踊り方とはまた違った解釈を今回は持ってきたのだろうか、と思った。特に2番の「フルエナジー♪」のところは手足の角度や顔の向きも完璧で、あの一瞬のためにPUMP観ようと思ってブルーレイを再生するときがある。

 

1番サビの「みーんなみーんな踊りましょー♪」の合いの手「ハイ!!」で両手上げる時の表情も忘れられない。あれ観たらユーキくんにドジっ子なんて称号、与えられないんだけどな(笑)まさに戦っている顔だし、まるでレボビバ代々木の見せ場の一つである殺陣にしっかり寄せにいったのかと、深読みしてしまった。

 

そして、これは本当に個人的な見解なのだけど、1番の「(ネオンのミラーボールに)さーそわーれ♪」で前列から後列に移動する時。身のこなしが凄みの塊だと思う。一瞬だしなかなか分かりづらいのだけど、よく見たらあんまり足上げないで重心低くして移動しているように観察できる。これを見て頭に浮かんだのは、↓だった。

 

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もはやこういう次元の話

頭を動かさず、腰を落として、足裏を地面から離さないように歩く。「いやいや、ちゃんと見て。頭も動いてるし足も地面から離れているよ」と突っ込む人もいるだろう。うん、確かにそうなんだが、素早いあの一瞬に良い意味での異質性が感じられるのは、和の伝統文化の要素が含まれているからだと考えている。

 

忍者の忍び足的な、水の上でも歩けちゃうような、ふわりと風と共に去ってしまいそうだけど軸がしっかりしていてブレない。そんな歩き方。

 

ユーキくんの足さばきって他の楽曲でもやっぱりすごくて、「ウィーキャン」のサビ「裸の心感じて〜」の手足の動きの滑らかさは、やっぱり阿波踊りのDNAがあるなって思う。

 

結論、推しはとにかくすごかった。

 

 

5.マスコット的要素を取り入れたタカシくんの世界

最近私は超特急を見るときにタカシくんをカイくんとセットで考えるようになっていて、それは2人ともバランスのとれた役割を持っているからだと思う。

 

本業の歌に、ダンスに煽り。タカシくんの世界はバランスが取れている。180㎝成長中なのに小回りが効くのが、タカシくんの魅力だと思う。頭が下がります。

 

ただ、今回のPUMPはそれだけでなく、マスコット的なコミカルさと可愛らしさがプラスされている。「あちょー」を聞いたら「え、歌と歌の間にカンフーとか練習してできるものなのか・・・」とコミカルさに驚くし「パ・ン・ダ」は誰が見てもかわいい。中国語の歌詞の世界観に合わせてさすがだなーと思う。ジャッキーチェンとかの、カンフー映画に出てきそうなリョウガくんの舎弟キャラは(前述)(カンフー映画そんなに見たことない奴が語っちゃってます)、この曲の大前提である中華な感じをタカシくんが見せてくれるから、ぴったりだなって思う。

 

以前、超特急のマスコット的な役割は元6号車のユースケくんが担っていたと思う。ユースケくんの脱退が決まった後、タカシくんはユースケと超特急は俺が守るから安心して、って言ってくれた。レボビバはその言葉より前のことだけど、タカシくん自身の長所を活かしつつ、ユースケくんの今までを引き継いでいくことが体現されているなって思う。

 

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いつかリョウガくんは記者から「目標とするグループは?」という内容の質問をされて、「唯一無二のグループ」と答えていた。

 

なれる、きっとなれる。てゆーか、もうなってるよ!

 

超特急という唯一無二のグループは、これからきっと沢山のまだ見ぬ行き先を目指して、走っていくのだろうな。代々木のPUMPを見てそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

たしかちょうど1年くらい前に、必死になって書いていたこの記事。7つの要素に触れるとか言っときながら、「6.楽曲の持ち味と、あの振り付け」「7.映像作品としての美」は書けずじまいだったし、長くて全然まとまらないしでお蔵入りにしようと思っていました。

 

でも、その後の彼らの活動を見ていて思ったのは、やっぱり超特急は「唯一無二」が永遠のテーマなんだろうな、ということ。そこについてせっかく書いた記事があったのだから、今週のお題「下書き供養」というまたとないチャンスに、えいや!と公開することにしました(笑)

 

元々の文章がひどかったので少し手直ししましたが、ほぼほぼお蔵入りする予定だった形のまま公開しております。いつもより55倍読みにくくなっていることでしょう…私の血迷った1年前を、どうかクスッと笑いながらでも読み流していただけたら…すごく嬉しいです。

 

最後に。レボビバのPUMPは、5人それぞれの個性を最大限に発揮した超特急史上にしっかりと刻まれる名演だと思います。そしてレボビバ円盤は将来きっと、超特急の円盤の5本の指に入るような名盤になっているでしょう。そう、私はレボビバが大好きなのです。